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大学院入学しました.
入って後悔したり,多少気分を盛り返して,そんなに悪いことではなかったと思ったり,そして,また反転して,何で進学してしまったんだろうと思ったりで感情が女心と秋の空と同レベルで変化する.やっぱり,借金(二種の奨学金)を背負うとなると,暗澹たる気分になる.ネットを見ると一種を取れないのは大馬鹿者で,貧乏人で二種しか取れない奴は大学に入るなといわれる程度には二種というのは駄目な人が借りるものらしく辛い.私なんて大学どころか大学院なので,罪深さが大学より高くてアレ.負け惜しみをいうと,研究科単位で見れば私の院試の成績はビリに近いけれど,全大学を対象に範囲を拡大すれば,私よりも駄目なのに一種を取れる人は存在すると思う.本当負け惜しみ以外の何物でもないけれど.でも,そうとでも思わないと潰れる.自分に絶望する.まあ,でも,自大院に落ちている時点でゴミなのだから,二種を借りられただけマシかもしれない.
二種(借金)を借りることが決定してから,自分の意識はかなり変わりつつある.今までは,低賃金でも別に構わないという考え方だったけれど,借金を現実的にどう返済するかを深刻に考えるようになってからは低賃金はありえないという考え方に変わった.借金は早く返済すればするほど,結果として利息が少なくなるので,高い給料の職に付けばそれだけ返済する額が減る.修士課程で借りる額が結構な額なので,利息もアホみたいにつくし,早く返したい.
甘ったれた話ではあるけれど授業料や入学金は親に払って貰っているので,自大院に合格してれば奨学金を背負う必要はなかったことを何度も考えてしまって,辛い.あと,奨学金以外でも前の大学に対する未練がずるずると残っていて,まあ,アレ.今の大学院は入りたくて入ったというよりも,そこにしか受からなかったから入ったという要素が割りと強くて,何かあるたびに後悔してしまう.
大学院は第一志望を滑って第二志望の研究室にINしたのだけど,新入生歓迎会には教員と新M1がほぼ全員参加していて,当然,その場には第一志望の研究室の教員・学生がいるわけで,辛かった.別に見ても何とも思わないと思っていたけれど,現物を見るとクルものがあった.その教員に対して院試に両方合格した場合どちらに入学するか迷っていると答えていて,新入生歓迎会でたまたま目があった第一志望の研究室の教員に私の被害妄想だと思うのだけど(あの時,あんなことを言っておいて,自大院を蹴るというのはどういった了見だと責められている気がした),思わず,自己紹介のときに,自大院に落ちたことを告白してしまった.第一志望ではなく第二志望の研究室に合格したにも関わらず,自大院ではなく,こちらの大学院に入ったのは,その為であるといい訳をするために.勿論,自己紹介の後に自己嫌悪に陥った.他にも,研究室の同期相手に(同期は全員第一志望の研究室を落ちて,この研究室に入っていた),講義やらゼミやらで院試の勉強する時間がなかった等と言い訳してしまい,後からふとそのことを思い出しては自己嫌悪.本当にどうしようもなく惨め.もう二度とこんな負け惜しみのようなことは言いたくない.向こうからしたら反応に困るし,言った自分も惨めな思いをするだけだ.
結局,やりたかったことと大分違うことを研究することになるのだけれども,やってみた感じでは,それなりに面白いと感じる部分はあるので一安心ではある.本来やりたかったことに対する未練はずっと残るとは思うけれど.まあ,でも,いずれにしても修士課程で私の学生生活は終わりだから,たかが二年間,何をやるかが変わるだけだと思えば,そんなに大したことではないかもしれない.
ガイダンスでは,君たちは○大学に合格できるぐらいなのだから頭が良いとか○大学の院を修了したら世界の人達はその分野ではトップレベルの実力を持っているとみなして扱ってくるなどと言われたりして,内心で,自大院に落ちるような人間が頭良いわけないだろうがボケとか,今まで全くやったことのない分野に大学院から参入して卒業までの二年間で世界トップレベルに達することができるわけないだろうがボケと毒づきながら聞いていた.この手の話を聞かされると心がドス黒くなるから精神衛生上宜しくない.こっちは院試などに落ちて気分は人生の敗北者なのに,頭が良いとか言われても嫌味にしか聞こえない.あと,○大学に合格できるぐらいなのだから頭が良いという考え方に,○大学の驕りが感じられてイライラする.
今の悪い状況から早く抜け出したいですし.勉強に打ち込むことで余計なことを考え隙をなくしたい.暇になるとついこの手のことを考えてしまって病む.