はじめて数検一級受けて来ましたし.地図がわかりにくくて危うく遅刻ということに成り掛けたけどダッシュしたら何とか間に合った.風邪を引いてるせいか,喉と鼻水と倦怠感がやばかったけれど,実際に解いているときにはそこまで不調を感じなかったし,たぶん,コンディションが良いときの7割程度の出力は出てたっぽいから,体調不良は不合格の言い訳にはなりそうにない.隣で受けていた人には,咳やら鼻水関係の雑音で迷惑を掛けてしまったかもしれないのが辛い.鬱陶しかったと思う.

■一次試験
(1)
普通の因数分解の問題,時間を掛ければ,まあ,解けるだろうといった感じの問題で,私はというと(2),(3),(6)が解けない時点で合格できないのだから,こんな計算するだけの無駄だし,他の解けない問題を考えようと思ったので,やってない.

(2)
対数表を使って計算しましょうといった問題.対数表の読み方がわからなくて詰んだ.白紙ですし.たぶん,対数表の読み方を知っていれば確実に点数が取れる問題だったと思う.対数とって対数表の数字を代入して,足し算するだけだし.

(3)
三次の行列式の計算.どうということもない問題で簡単だった.計算ミスさえなければ確実に取れる問題.

(4)
統計の問題?相関係数の定義を忘れてしまったせいで解けなかった.相関係数の定義を知ってればかなり簡単な問題.これを落としたのが痛かった.

(5)
arctanxがらみの問題で,ある公式を知っていればかなり楽に解ける.逆に知らないと厳しい.私は知っていたので簡単に解けた.

(6)
級数を求める問題.わからなかった.(2)と(4)が解けないとわかった時点で合格を諦めて,それなりに考えてみたけれど部分和を上手いこと求める方法が見つからなかったので,何となく収束しそうだと思ったlog2を答案用紙に書いて終了.ウルフラムアルファで調べたところlog2が正しいみたいで笑える.この問題に20分弱程度費やしたのがアホみたい.直感は意外と当たる.

(7)
領域Dにおける二重積分を解く問題.範囲を適当に書き換えて,その後,ある変数変換を噛ませてやれば,普通に解ける問題だった.計算ミスだけが心配だけど,たぶん,あってるはず.

振り返ってみると,合格しようと思えば合格できた試験だった.(2),(3),(6)が解けない時点で諦めてお遊びモードに入ったのだけど,どうやら(6)は正しいみたいなので,相関係数っぽい値になるまで,それっぽいパターンを試すのに無駄に時間を費やした(2)と結構時間を考えて部分和を求めようとした(6)を早々に諦めて,真面目に(1)を解いていればギリギリ5問正解で合格だった.勿論,その他の解答が正しければの話だけど.多分,今回は結構簡単な部類に入るので,次回は難化しそう.合格できないと諦めずに,きちんと時間を掛ければ確実に解ける問題を考えなかったのが痛い.戦略をミスった.

■二次試験
(6)←必須問題
対角化の問題.途中呆れるほど計算ミスを繰り返しながらも何とか対角化に成功.P^(-1)AP=Λ(対角行列)を満たすユニタリー行列Pが存在するか否かを示せという問題だったのだけど,Pを導出したので満点のはず.若干気になっているのは具体的な計算で示さずに,『実際に計算するとP^†P=P^†P=IとP^(-1)AP=Λを満たす 』と横着してしまったこと.これで減点されてたら悲しい.

(7)←必須問題
題意の通りに処理をすると,ある微分方程式の初期値問題を解けばよいことに気づく問題.y^2-(y')^2=1を初期値y(0)=1の下で解けば良かったのだけど,式を眺めていると大学三年生の頃に学部の指導教員が担当していた数学関係の講義で双曲線を扱ったときにcoshxやsinhxが出てきたことを思い出して,実際にy=coshxを微分方程式にぶち込んでみるとドンピシャだったので,途中をすっ飛ばして解を手に入れてしまってどないしようという気分になった.結局,y=coshxを代入すると上手くいくのだから,これが答えだよね★ということだけ書いて終了.説明不足で減点されていないことを祈る.

(5)←選択問題
プラスチック数の近似値(少数点以下第四位)を求める問題.プラスチック数を解の一つとして持つ三次方程式を導いて,そこから近似値を求めようとしたのだけど,間抜けなことに三次方程式を求める途中で3をある項に掛けるのを忘れてしまった結果,残念なことになり失敗.まあ,誤差評価の方法まで頭が回らなかったので,正しい三次方程式をゲットできたとしても解けなかったんだけど.途中点は付かないっぽい.

(2)←選択問題
ある方程式が無限個の実数解を持つことを示す問題.鍵になるっぽい式変形まで持っていったけど,そこから先が思い浮かばなかったので終了.

(6)と(7)が減点なしだったら,(5)と(6)で全体の得点に占める10%の点数を部分点で取れれば勝ちなのだけど,それは無理っぽい.(5)でちゃんと正しい三次方程式を導いていれば多少はもらえたかもしれないけど,まあ,導けてないので無理だと思う.(6)にしても,単なる式変形で終了しているので,部分点は望めない.必須問題が好調だっただけに残念.


今回は一次試験・二次試験共にかなりマイルドな出題で,千載一遇のチャンスだったのにも関わらず合格を逃したことはかなり痛い.たぶん,次回は今回の易化の反動で難化するだろうから,相当厳しい闘いを強いられそう.統計はあんまり出題されないと思っていたのだけど,今回は一次と二次に1問(選択問題)ずつ出題されたので,その辺の穴を埋めるのが重要かな.次回はキッチリと対策して受験しましょう.ただ,幾ら数学が苦手といっても一応大学院生なのだから,学部教養レベルの数検一級ぐらい簡単に合格しないといけないのに不合格確定でアレ.数学が専門というわけでは全くないけど,理系の院生なのだから,それなりの数学力がないと不味い.


今更になってサークルに入りたいと思っても無駄ですし.大学卒業してからというものの,大学生らしいことに対する憧れが酷くなってる.大学生のときも高校のときにああしてれば良かったと後悔しながらのた打ち回っていたから本当学習効果がない.大学院生からのサークルデビューの文字列の闇度がヤバイ.新入生は新入生でも大学院生は厄介過ぎる.まあ,金曜日辺りはサークル入るぞ入るぞと現実から全速力から逃避して頭の中がオッパッピーになっていたのだけど,頭が正常な機能を取り戻すと共に現実の引力で現実を悟り,大学院生からのサークルデビューはないですし路線に傾いている.まあ,でも,サークル入りたいなーとは未だに思っているのだけど.ただ,私が積極的に人と関わりを持とうとすると大体その一ヶ月後早ければ一週間後には大惨事が引き起こされて,人と関わるべきではないとの結論に至ると思うので,馬鹿なことを考えるのはやめましょう.触らぬ神に祟りなし.絶対に関わり合いにならざるを得ない研究室の人以外とは接触しようとしないのが安全なのかもな.不用意に人と接触するのは良くないかもしれない.経験から判断すると.大抵テンションに任せて行動すると痛い目にあってる.まあ,痛い目にあっているというよりは自分から破滅を誘き寄せているというべきなのだけど.